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住宅ローンを利用して競売物件を買える?

住宅ローンを利用して競売物件を買える?

先日、競売物件を購入したいが住宅ローンを同時に利用できるのでしょうか、というご相談がありました。

A 競売は基本的に誰もが参加することができます。市場価格よりも安く購入することができますが、物件情報を正確につかんで入札に参加する必要があります。

どのようなことに注意したらよいですか?

A まず「物件目録」「現況調査報告書」「評価書」といういわゆる三点セットの確認をする必要があります。大分地方裁判所で入札一週間以上前から公開されています。さらに法務局で登記事項証明書を取得し、不動産の権利関係をよく調べる必要があります。物件の中に入って見ることはできませんが、是非購入したいと思う物件は現地に行って納得するまで調査することが重要です。権利関係の見方は司法書士などの専門家に相談することもできます。

うまく落札することができたとして銀行の住宅ローンは使えるのでしょうか?

A 競売による所有権移転登記と金融機関のローンによる抵当権設定登記を同時申請する場合、申出人が司法書士又は弁護士を指定する必要があります(民事執行法82条2項の申出)。大分地方裁判所では、概ね代金納付の3日前くらい迄に登記事項証明書、住民票、評価証明書、申出書、抵当権設定契約書(写)などを提出します。この申し出により、代金納付日に裁判所の「所有権移転登記」嘱託書を司法書士が預かることができ、住宅ローンの抵当権設定登記を連件で申請します。これにより、所有権・抵当権ともに権利の保全ができます。

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